私が台湾花布に興味を持つようになり情報を集め始めたとき、花布について書かれた書籍がとても役に立ちました。
書籍を入手するまでは、主にネットで情報収集していたのですが、「これって本当なのかな?」「どこかからコピペして持ってきただけみたいだな」と感じるものが多く、信憑性に欠けていたのです。
私に台湾花布の存在を教えてくれた友人が、花布に関する書籍があることも教えてくれたので、さっそく購入して読んでみました。中国語で書かれているので内容を理解するのに時間がかかり、購入してから何年も経った今でも、繰り返し読んでいます。
私が持っている台湾花布本はこの三冊です。
右上:
「花樣時代 台灣花布美學新視界」
陳宗萍 著
遠流出版事業股份有限公司
2012年10月1日 初版
左上:
「台灣的設計寶庫 傳統花布圖樣150」
呉清桂 著
如何出版社有限公司
2008年5月 初版
手前:
「收藏台灣最美麗的情感與記憶 台灣花布」
呉清桂 著
大塊文化出版股份有限公司
2010年3月 初版
陳宗萍氏の「花樣時代 台灣花布美學新視界」は、現在も台湾で販売されており、2018年には日本語訳も出版されているので、読まれたことのある方も多いと思います。
ということで今回は、呉清桂氏の「台灣的設計寶庫 傳統花布圖樣150」、「收藏台灣最美麗的情感與記憶 台灣花布」の二冊を簡単にご紹介いたします。
「台灣的設計寶庫 傳統花布圖樣150」
1950年代後半以降、台湾人の生活の中で使用されてきた様々なプリント生地を「台湾花布」と名付け、代表的な図案150種類をまとめた本です。この本のおかげで、これらのデザインは台湾オリジナルの文化として再び注目されるようになりました。
内容は、台湾花布の大まかな歴史、テーマ別に図案の解説、花布を使ったバッグや小物などの作品の紹介で構成されています。
付録のCD-ROMにはデータ化された花布画像が収められています。これらの画像は、個人・法人(商用利用)に関わらず、この書籍の購入者であれば自由に利用可能と明記されています。
「收藏台灣最美麗的情感與記憶 台灣花布」
呉清桂氏の二冊目の台湾花布本です。収録されている図案が200余りに増えています。
台湾花布の歴史についてもさらに詳しく書かれており、工場で取材したプリント工程の解説や、台湾各地の生地屋さんを訪ねたりと、読み物としても充実しています。もちろん商用利用可能な画像データのCD-ROMも付いています。
ちなみに呉清桂氏は、2012年のNHKの番組「恋する雑貨」台湾花布の回に出演されており、その中でこれら二冊の本も紹介されていました。
たいへん残念なことに、現在どちらの本も台湾のネット書店では在庫無しとなっており、街の書店でも見かけたことがありません。
以前、「收藏台灣最美麗的情感與記憶 台灣花布」の出版社に電話で在庫の有無を問い合わせたことがあるのですが、社内に在庫が無く、重版の予定も無いとの回答でした。
今後、新品を手に入れることはますます難しくなっていくと思います。
陳宗萍氏「花樣時代 台灣花布美學新視界」の日本語訳版はこちら
こちらも商用利用可能な画像データのDVD-ROMが付いています。
台湾花布の画像データを入手したい方におすすめです。
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